売上に伸び悩む経営者が抱える深刻な”病気”

コラム マインドセット マネジメント

経営者にとって深刻な病気が蔓延しています。

この病気にかかると、休みを全くとらず、土日も含めて毎日深夜まで働いても全く売上があがらなくなる、という病気です。

一体どんな病気なのか。

それは、「抱え込み症候群」です。



  • 社員が育たない
  • 社員に任せられない
  • 十分なレベルのアウトプットが出てこない
  • 自分で最終確認をしないと安心できない

といった理由で、業務を全て抱え込んでいるのです。

その結果、本来経営者がが行うべき「会社の未来をつくる」とう仕事ができていません。

経営者が未来の仕事を行うためには自分の仕事を社員へ分配する必要があり、そのためには社員のレベルアップを測ることが重要だというこも認識しています。

しかし、時間がない、教えるのに手間がかかる、アウトプットが不安、といった理由で社員の育成がなかなか進められないのがこの病気になる原因となります。

この症候群に経営者がなったとき、社員はどうなるか。



  • 「最後は社長がやりたいように作るのだから」と手を抜く
  • 「自分たちの仕事に価値を感じない」とモチベーションが下がる
  • 「社長の言った通りに作ろう」とイノベーションが失われる
  • 失敗したら「社長がそうやっていったから作ったのに・・」と社長のせいにする

つまり、自主性を失って経営者の言うことをただ実施するロボットのような社員を多く生み出してしまうのです。これでは会社は伸びて行きませんし、社員の離職も高まります。

特に深刻なのは、優秀な社員ほど裁量権の大きな仕事をしたがりますので、こういう経営者はさっさと見限って退職してしまいます。

つまり、経営者が抱え込めば抱え込むほど会社が伸びない状態を自ら作り出してしまっているのです。



抱え込み症候群の解決策

抱え込んでしまうのは2つ理由があります。

1つは「社員を信用していないから」。

例えば、経営者であるあなたがお客様から全く信頼されていないのに「もっとよい成果物を出せ」「もっと安くしろ」「もっと短期間でやれ」と、要求ばかりされていたら、一体どうなるでしょうか。

そのお客様と長くお付き合いしたいでしょうか。そのお客様のために、自分を高めよう、成長しようと考えるでしょうか。

きっとそうはならないはずです。

2つめは「短期的視点で物事を考えているから」

人の成長には時間がかかります。それは誰でも知っていることです。採用前にあなたが期待した能力を、社員は発揮してくれていないかもしれません。

あなたは社員に成果を求めて採用したのでしょうか。それとも社員の人格に触れ、「一緒に働きたい」と思って採用したのでしょうか。

もし前者であれば、プロフェッショナルである外注先に頼んだ方がより安心した成果を得ることができます。

社員と一緒に成長することを求めるのであれば、社員を育成し、社員と共に成長する道を歩むはずです。その分採用にも慎重になりますし、「本当にこの人と一緒に働きたいのか」と何度も自分自身を問いかけることでしょう。採用の仕方、面接の質問も大きく異なってくるはずです。

こういった病気にかかる経営者に多いのは「外注より安く、能力ある社員を雇いたい」という欲に負けてしまう経営者です。社員を安くて使える”道具”としか見れていない。社員を人として見なくなった途端、社員の心は離れます。

渋沢栄一は次のように述べています。

「『人に自分のベストを尽くさせる』ための王道がある。王道とは、賢明な上役がただちに実行すべき道である。たとえば、自分の部下に愛情を抱き,まごころと思いやり持って事に処するのが,すなわち王道の実践である。」

部下にベストを尽くさせるために環境を整えるのが経営者の仕事です。常に100%の力が発揮できる環境を整えて、初めて部下は成長していくのです。