企業が永遠に成長する方法

コラム マーケティング

企業寿命が短くなっています。

現在の企業寿命は約30年。社会に出てから定年退職まで約40年ですので、1つの会社で働き続けること自体が非常に稀なこととなってきました。そもそも起業後5年後以内に倒産するのは90%、創業10年だと99%と、生き残ること自体が非常に難しくなっています。

さらにそれを裏付けるように2016年の中小企業白書によれば、全国の中小企業約260万社の内、黒字の法人は33.6%に過ぎません。

経営者としては毎年黒字を出し、少しずつでも成長していくのが理想的ですが、こうやって客観的に数字を見ていくと、いかに難しいことかわかります。

そんな中、48年連続で増収増益を続けている企業があります。ご存じの方も多いかもしれません。長野で寒天販売を主事業とされている伊那食品株式会社です。

世界中で無数の企業がある中、約半世紀に渡って増収増益を続けている伊那食品はまさに「奇跡の経営」と言えます。ですので、その経営者である塚越 寛氏は、世界のトヨタの豊田章男社長から「師匠」と呼ばれているそうです。

そんな塚越氏は次のような言葉をおっしゃられています。

「己の欲望のみを追い続けていくと、心は不安になり、かえって不幸になってしまいます。逆に、他を利すれば、必ず己に戻ってくるものです。社会全体の発展に寄与することが、会社の成長につながるものだと信じています。」

この言葉は十方よしの経営手法とまさに同じ考え方です。他人に利益を与えれば与えるほど、自社が必要な存在となり、結果的に成長することを示しています。

では他人に利益を与えるとは一体どういうことか。お客様に成果を出してもらうこと。お客様が感じる痛みや悩みを解消すること。つまり、お客様がどんな結果を得られるか、が最も重要です。お客様の成果にフォーカスすることで、商品やサービスに劇的な変化が起きてきます。

そして、お客様が求める成果とは常に変わっていくものです。同業他社も成長し、限られた資産でより大きな成果が与えられるように進化していきます。

それに伴って自らも改革を起こし、変化と進化を続ける必要があります。

  • 他(お客様)を利することができているか
  • お客さまが欲している成果、感じている痛み、悩みは何か?その本質は一体何か?
  • 同業他社が提供しきれていない痛み、ニーズはないか?
  • お客様が欲する成果の提供、あるいは感じている痛みや悩みを解消するために、自ら変わるべきことはないか?
  • もし、いまどのような出来事が起きたら、お客様の痛みや悩みに変化が起きるか?

など、様々なことを想定した上で経営を続けていくことが大切です。

こういったことを、お客様だけでなく、取引先、社員、地域、業界、国、世界、環境、未来にも気を配って考えられるようになって初めて十方よしの経営と呼ばれるようになります。

そこまで考えて実行し続けることができれば、その企業はありとあらゆる局面で必要とされる企業となり、持続可能な形で緩やかに成長し続けていくでしょう。

その道程は果てしないもので、たゆまぬ努力が必要です。私たちの代では成し遂げることができないかもしれません。それでも後継者へとその精神を引き継ぐことができます。